歯科医療は歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士と国家資格を持った専門分野を担っています。 私たち歯科技工士は『歯を作る』という分野のプロフェッショナルです。 既製品や大量生産出来る物ではなく一人一人完全オーダーメイドです。 とても精密な技術や美的感覚を要するため、当院では患者さんをはじめ歯科医師・歯科衛生士とのコミュニケーションをとても大切にしています。
常勤歯科技工士がいる歯科医院はそれほど多くないため、直接ご要望にお応えできるというのは当院の強みです。通常、多くの歯科医院は患者さんの口の中に装着する補綴物を外注という形で歯科技工所に委託されます。
私たちは「歯を作ったら終わり」ではなく、被せ物やご自身の歯を長く使っていただくため、清掃性や噛み合わせも考慮しています。
H17 | 愛知学院大学歯科技工専門学校本科卒業 |
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H18 | 愛知県歯科技工士会 カービングコンテスト最優秀賞受賞 |
H19 | 愛知学院大学歯科技工専門学校専修科卒業 名古屋市内にて歯科技工所入社 |
H21 | 神奈川県歯科技工士会 カービングコンテスト「ほるほる」最優秀賞受賞 |
H22 | ボストン・東京にて歯科技工所入社 |
H28 | 医療法人 雄之会 つきやま歯科医院 勤務 |
H29 | クワタカレッジ シニアコース修了 |
H30 | つきやま歯科医院 専門医療センター天神 勤務 |
歯科技工士の杉浦です。歯科技工士の仕事をご紹介します。
セラミックが盛られる前の金属のフレームです。 この段階までに、計画的にインプラントが埋入され、仮歯の装着や精密な型取りなど 各分野の専門医による妥協のない治療を経てきました。 いよいよ歯科技工士による最終補綴物の製作に入ります。
セラミックのパウダーを盛り上げていき、天然歯の構造を模倣しながら 様々な色のパウダーを使用して形にしていきます。 炉に入れて約900℃前後で焼いていきます。
この工程を繰り返していき、歯肉の部分もパウダーを盛り上げ 形を回復していきます。 このように盛る、焼く、を何回か行います。
だいぶ形になってきました。 模型にはめて咬合などを確認します。
形を整えていきます。 目の荒い物から細かいものまで様々な道具を使用します。 人間の歯はとても複雑な形をしています。 本物の歯に見えるように細部までこだわって削っていきます。
研磨をしたら、艶焼きといって炉の中でまた焼いていきます。 焼き終わったら、表面を再び研磨して艶を整えます。 写真は完成して模型に戻したところです。
患者さんのお口の中に入れられる補綴物は、複雑な工程を経て歯科技工士によって作られています。 大量生産はできません。一つ一つ手作業で、歯科技工士が時間をかけて作っています。 それが故に、技工物に対する愛情はひとしおです。
患者さんのお口の中に装着されました。 とても満足していただくことができました。 硬いものも食べやすくなって、食事が楽しくなったとおっしゃっていました。 そのおかげで少し太ったとも… この笑顔を見るのが、我々歯科技工士にとって何にも代えがたいくらい嬉しい瞬間です。